FC2ブログ
みんなで共通のお題に挑戦して、二次創作しませんか? もちろん見るだけも大歓迎!!
 
 
 
 
スポンサーサイト
 
 
【--/--/-- --:--】
 
 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
締めつける【SS】
 
 
【2012/03/31 10:24】
 
 



あぁ苦しい。

どうすればいいのだろうか
胸を締め付け苦しめる、この気持ちを・・・

俺はどうしたらいいのだろうか。
こんな気持ちをずっと胸に抱えたままで、俺はこの先ずっと生きて行くのだろうか。


「クレイ、ごめんね」
「いや、構わないよ」

申し訳なさそうに、けれどニコニコと笑う君の隣で俺はいつものようにヘラリと笑う。

「あ、次ここの店なんだ」
「雑貨店?」
「うん。ちょっとね」

最近出来たらしい新しい雑貨店はたくさんの人でごった返していた。
その中に突っ込もうとしているパステルから慌てて荷物を受け取る。

「ここで待ってるから、見ておいで」
「ありがとう!」

店の中に入っていったパステルを目で追った。
キョロキョロと辺りを見回したパステルは何かを見つけたのか、すぐにそちらへと向かう。

そこは女性モノではなく男性モノのコーナーで・・・

ズキリと、痛む。
ギリギリと何かが俺を締め付けて、立っているのが辛くなってきた。

そんな俺に気付かずにパステルは何かを手に持った。
それは、龍がモチーフのアクセサリーのようで。

そんなものがパステルの好のみでないことはわかってる。
誰の、好のみかだなんて・・・

俺はよく、よく知ってるんだ。

それを大事そうに持ち、会計へと向かう。
俺はただ、それを見つめ、なんとか踏ん張ってその場に突っ立っていた。


「ありがとう!」
「良い物買えた?」
「えぇ!」
「それはよかった」

嬉しそうに微笑んだパステルは俺から荷物を取りあげて、軽い足取りで前を歩いていく。
俺はその後ろ姿を見ながら、ゆっくりと歩いた。


華奢な、肩
揺れる、はちみつ色の髪

手を伸ばせば届く距離なのに、俺には一生届かない距離。

「あ、トラップ!」
「んぁ?なんだパステルか」
「なんだじゃないわよ!どこ行ってたのよ、今日買い物お願いしてたでしょう?!」
「あ~?しらねぇよ」

ブチっと、音がした。
それと同時に口の中に広がるのは鉄錆の味と、胸の中に広がる苦い苦い感情・・・


いい。
これでいいんだ。


目の前で幸せそうに笑いあう

かけがえのない親友と
愛しい君


この気持ちに永遠に蓋をして
いつかの時は、心からの祝福を、二人に・・・
俺は、傍で、二人を見守っていくと・・・

苦い気持ちと共に






■投稿者:西村智 
■投稿日:3月31日
■コメント:クレイ視点で。切なく。



スポンサーサイト
 
 
 
▲TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。