みんなで共通のお題に挑戦して、二次創作しませんか? もちろん見るだけも大歓迎!!
 
 
 
 
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リズム【SS】
 
 
【2011/07/31 23:59】
 
 
「くすくすくす。」
聞こえてきた小さな笑い声に、閉じていた目を開く。
そっとその声の主をみてみると、何が楽しいのか、持っていたペンもそのままに頬杖をついて外を眺めている。
ここんところ雨が続き、じめじめとした空気にうんざりとしていた俺にはまったくもって、その意味がわかんねえ。
こいつだって、ちょっと前まで洗濯物が乾かないだの、食べ物がいたみやすくて困るだの主婦丸出しに文句を言っていたはずなのに。
「・・・なーにがんなにおもしれーんだ?こんな天気、喜ぶのはかえるかキットンぐれえだろうとおもってたんだがなあ?それとも、あたまん中までカビでもはえたか?」
「なによ、それ!!本当に失礼しちゃうわね!!くす、まあ、いいけど。ほら、きこえるでしょ?」
言われたとおり耳を澄ませてみると、しとしと続く飴の中、なにやら、カンやらトンやら、ぽぽポンやらきこえてくる。どうやら、軒下からたまった雨水が置き去りにされていた、ルーミィのおもちゃやら、キットンの農具やらに当たり、音がしてるようだ。
「ね?」
「ああ、でもそれがどうした?なにがんなにたのしいんだよ?」
そういうと、何かすねたような顔をして、
「もー、夢がないんだから。ほら、まるで雨がリズムを刻んで、ダンスをしてるみたいじゃない?」
さすが、小説家というべきか?たかが雨音に素晴らしい想像力だな。
俺があきれた顔をしたのが気にくわねえのか、パステルは再び窓の方を向くと、そっとその目を伏せ、その音に意識を向けた。

トン、ポン、カカカン、トトン、ぴちゃん。

確かに楽しげなリズムだな。俺は、何もいわず再び目を閉じた。
静かな部屋の中、聞こえてくるのは雨のダンスと、優しい笑い声。
雨もこうしていると、悪くねえのかもな。

不快だったじめじめした空気が、なにやら居心地の良いものに変わった気がした。



■投稿者:まるり 『じゃんくbox
■投稿日:7月3日
■作者コメント:
トラップと、パステルのお話というより、単なる日常の一こまみたいな感じです。
カップル的ではなく、長年連れそった夫婦のような雰囲気でww

よろしければどうぞwww
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