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手編み【SS・トラパス】
 
 
【2010/12/08 09:59】
 
 
12月もいつの間にかもう残すところあと数週間。
今年も何の進展も無かった事に、むなしさを覚え、まだ、クリスマスという恋人達にとって、すばらしいイベントがあるじゃないかと、残りにかける気持ちもまだまだある。

今日は久しぶりにバイトが休みだったから、昼近くまで惰眠をむさぼっていた。
それに今日は朝からパステルはバイトで帰ってくるのは夕方だしな。
いい加減腹も減った事だし、そろそろ起きるかとベットから抜け出し、着ていたパジャマを脱ぎ捨てると、ふと目に、見慣れないものが飛び込んできた。

俺のベットの枕元に包みが一つ。中には見るからに手編みのセーター。
周りを見渡してみると、クレイのベットにも、何か置かれていた。
わりいと思いつつも、中を見てみると青いシンプルなマフラー。

そういえば、この前パステルのやつ何か編んでるっていってたような・・・。
って事はやっぱりこれはパステルからのプレゼント!!
そして、このクレイと俺の手間のかけ方の違いは愛情の差ってやつか?
クレイにはパーティの仲間、リーダーとしての感謝を表したシンプルなマフラーで、俺へのコレは!!
模様が編みこまれ、あわせてみると俺のサイズぴったりのセーターは、単なる仲間じゃなくて、特別って証じゃねえのか?
ちくしょう、なんだよ!!あいつも俺のことをww
ちぇ、どうせならちゃんと手渡しでわたせってんだ!!まあ、テレくせーって気持ちは判るけどよー。
クレイのマフラーをばれないよう元通りに直すと、自分の分のセーターも丁寧にたたみ、袋に直した。

さて、どうしたもんかなー、ここはやっぱり俺のほうからビシっと愛の告白ってやつをするべきか?
あいつも俺のことを想ってるってわかりゃあ、何も恐れるこたあねえ!!

そうと決まれば、さっさと飯を食って準備だな!!
腹減らした状態で告って腹の音がなっちゃあ、笑えねえ!!

さっき来ていたパジャマをもう一度着ると、そのまま台所に下りていった。
行儀が悪いだの、着替え位してから降りて来いというクレイの小言を聞き流し、クレイのお手製のオムライスを食べる。ち、やっぱりパステルの飯が一番だな。
まあ、近い将来、思う存分堪能できるんだ、まあいいか。
食事を終え、顔を洗い、いつもより丁寧に歯を磨く。
まあ、それは、な?
さすがに早いかも知れねえが、いい雰囲気になってあわよくばって事もあるかも知れねえし?
普段なら手ぐしで整える髪も櫛でとかし、まとめる。
部屋に戻り、持ってる少ない服の中から一番気に入ってる服を着る。
「良し!!決まった!!」

パステルが帰ってくるまで後3時間。
この家じゃあ、誰かしらの目があるし、やっぱりこういうことは二人っきりの方がいいよな。
ここは、あいつを迎えに行って、そのまま人気の少ない公園かどっかで・・・。
そうだ!!あいつからこんないいもん貰ってるのに、お返しかなんか用意してやったほうがいいか?
うーん、何がいい?女が喜んで、こうびっと決まるもの・・・。薔薇の花束!!
真っ赤な薔薇の花束なんか用意してやって渡しながら「好きだ!!」
これっきゃねえんじゃねえか?

俺はなけなしの小遣いの入った財布をポケットにねじりこむと、クレイにちっと出かけてくると伝え、
花屋に向かった。
・・・しかし、すっかり忘れていた。そういやあこいつらがいたんだ。
親衛隊を名乗る女達。俺が歩くとぞろぞろと金魚のフンのごとく付きまとってくる。
ちっと前まで、パステルがやきもちでも妬いてくれねえかと相手してたのがここにきて、仇になるとは・・・。
「ねえ、トラップ様wwどこにいかれるんですか?」
「トラップ様ーwwご一緒にお茶でもいかがですか?」
好き好きにきゃっきゃいいながらまとわりついてくる女達、あー、うぜえ!!今はおめえらの相手をしてる場合じゃねえんだよ!!ようやく、ようやく!!長かった片思いが終わるんだ!!
適当に返事しながら、俺は持てる盗賊スキルをフルに使って、何とか振り切ると、もう一度花屋に向かってあるきだす。

・・・く!!高え!!なんだってたかが花がこんなにすんだよ!!俺の今の財布の中身じゃせいぜい2本しか買えねえぞ?
仕方なく1本だけをきれいに包んでもらった。
「情けねえー。どうせならバーンとあいつの年の数だけの薔薇を渡して。あいつをびっくりさせたかったのによー。」
まあ、金がねえから仕方がねえ、ならばここはやっぱロケーションでもっていくべきか。
もう、パステルのバイトが終わるまであんまり時間がねえ。
その時、丁度家とパステルのバイト先の道の片隅にある小さな公園をみつけた。

ここなら、人通りから少し外れてるし、街灯の側にベンチもあるしいいんじゃねえか?

     「パステル、ちっとよりみちしねえか?」
     「え?・・・うん。」
     「これ、おめえに。・・・おめえだろ?セーター。ありがとな。大事にする。おめえと同じくらいに」
     「え?私と同じくらい?・・・。」
     「ああ。おめえと一緒に大事にする。それ以上におめえのこともな。・・・好きだ。ずっと、言いたかったんだ」
     「・・・トラップ。うれしい!!」
     「パステル・・・。」

うおー!!これこれ!!いい感じじゃねえか!!
よし、まずはこの花を隠して、パステルを迎えに行くか!!

丁度、俺がパステルのバイト先の前にたどり着いたとき、中からパステルがでてきた。
「お疲れ様ですー。今日はありがとうございました。」
「ありがとうね。また頼むよ!!」
「はーい。それじゃあ、さようなら!!」
「パステル」
「え?トラップ?どうして?どこかいってたの?」
「いや、別に・・・。ちっとな。帰るんだろ?寄り道してかねえか?」
「へ?なんで?いいけど・・・。ルーミィたちが待ってるしあんまり遅くなれないよ?」
「ああ。わかってらー」

パステルを連れて例のベンチに向かう。
「すわらねえか?」
「ああ、うん」
ベンチの裏に隠してあった薔薇をそっと手に取り、いざ!!と勢い込んだその時。

「あー!!パールー!!とりゃーもいう!!」
「わんデシ!!」
駆け寄ってきたのは、いつものお邪魔虫のルーミィと、シロ、そしてキットン。
「なんでこんなとこにいうんだ?いっしょにかえろー!!」
「うん。もちろん!!」
んな!!おい!!ちょっとまて!!
「ぐふふふ、お邪魔でしたか?すみませんねえ。」
悪いって思ってるなら気を利かせろよ!!
俺の、今にも爆発しそうな怒りをこめた視線をなんなく無視してキットンが言った言葉は、俺の希望を粉々に砕け散らした。
「そうそう。ベットにおいてあった袋はみましたか?ノルからのプレゼントですよ。なにやら今編み物にはまってるらしくて。私にもいただきましたよ。ほらこの手袋を。パステルは確か、ルーミィとおそろいの帽子だそうです」
「そうなんだお!!ほらこえー!!パールとおそおいなんらって!!うれしいおー!!」
「ええー!!すっごく可愛い!!ノルにお礼しなくちゃ!!ルーミィ、私もおそろいのマフラー編んでたの。もうすぐ出来るからまっててねww」
「わーい!!パール、ありがとさんだお!!」
「じゃあ、みんなで帰ろうか!!」
「うんだお!!」
「わんデシ!!」

・・・おい、ちょっと待て!!コレだけ盛り上げておいてこんな落ちってありか?ありなのか?

「くそーーー!!ばっきゃろーーー!!」
俺は、手にした薔薇の花を投げつけると、暮れていく夕日に向かって走りだした。

「ええ?ちょと?トラップ?」
「ああーーー、そういうことですか。まあ、そっとしておいてあげましょう。彼にも色々あるんですよ。そう、色々とね。」
「そうなの?まあ、いっか。どうせおなかがすいたら帰ってくるよね。」
「・・・・・・本当に、かわいそうな人ですよ。同情します。」
「へ?何か行った?」
「いいえ。さあかえりましょうか。クレイたちが待ってます」
「かえるんだおー!!」

キットンはそっと、トラップが投げつけた薔薇の花を拾うと、仲良く歩く二人と一匹の後を歩き出した。






■投稿者:まんまるり『じゃんくbox
■投稿日:12月7日
■作者コメント:
第三弾。
おばかでかわいそうなトラップくんですww
片思い中の少年はちょっとしたことでも期待してしまいますよねww
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