FC2ブログ
みんなで共通のお題に挑戦して、二次創作しませんか? もちろん見るだけも大歓迎!!
 
 
 
 
スポンサーサイト
 
 
【--/--/-- --:--】
 
 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
第3回のお知らせ!
 
 
【2011/02/01 00:00】
 
 
※この記事は、2/1まで1番上に表示されます。最新の記事はこの下の記事になります。※

第3回のお題は…

「毛糸」

…です!!

締切:平成23年1月31日 23時59分まで

ご投稿お待ちしております♪
皆様の素敵な想像力で生み出される作品を楽しみにしておりますv


■企画について・参加する方法 → こちら
■はじめての方はまずご一読下さい → こちら


※2/1追記※
第3回は終了いたしました。
たくさんの投稿ありがとうございました!!

スポンサーサイト
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
ケイトーンと切れない毛糸(2)【SS】
 
 
【2011/01/26 11:35】
 
 
そんなこんなで、一ヶ月半くらいでわたしたちの担当した子供の牧場の毛刈りが終わった。
つまり、今日でバイトも終わりって事だ。
大八車にオーシに頼まれた毛糸玉の入った箱を10カートン積み込んでいく。

「あれ、ルーミィとシロちゃんは?」
「あぁ、ルーミィたちは牧場に行ったよ。カガリと分かれるのが寂しいみたいだ。」
クレイはそう言ってにっこり笑った。

最初はあんなに喧嘩して怒ってばっかりだったルーミィも、いまやカガリにすっかり懐いちゃったんだよね。
二週間経った頃には朝一番に起きてカガリのお手伝いに行くーって言うくらいにね。
そうそう。なんとなんと。
カガリって、わたしたちの担当している牧場の厩舎の掃除やえさやりを一人でやってたんだよ?
「毛刈りシーズンはみんな忙しいからね。」
って言って当たり前のように毎朝早くに起きて仕事に向ってたんだ。
それを知ったルーミィが「ルーミィもえさやり、したい!」ってカガリに言ったんだ。
カガリは厩舎の中なら危なくないからって、えさやりを教えてくれたりと、ルーミィを妹のように可愛がってくれたんだ。

「そっかぁ。じゃあ、迎えにいこう!」
わたしたちは、アミールさんにお礼を言い、バイトをしたケイトーン牧場に向う。

ワイワイと話しながらたどり着くと、
「なに………これ……!?」
我が目を疑ってしまった。
だってだって、厩舎が見るも無残にボロボロになってるではないか!
牧場のケイトーンたちは興奮して暴れまわっている。
そしてそれを唖然とした顔で立って見ているカガリと隣にはルーミィとシロちゃん。
「ね、ねぇ、どうしたの!?これ!?昨日には壊れてなかったよね!?」
わたしは慌ててカガリたちの元に向かい尋ねたが、答えが返ってこなかった。
答える代わりに、口をパクパクさせて壊れた厩舎の向こうを指差したと同時に!

「危険があぶないデシ!!!」
「………!!!」


人間って本当に驚いた時って声がでないんだね。

「パステル!」
「カガリ!」

突然厩舎の奥からヒュルルルルとツタが数本伸びわたしとカガリを掴み、ビュンと持ち上げるではないか!!
みんなの声が小さくなり、あっという間に厩舎が小さくなっていく。
その間はたぶん一瞬なんだけど、わたしにはスローモーションのように感じられた。

「うわぁぁぁ!!」
カガリの叫び声ではたと我に返り、わたしも叫ぼうとした。

が。

「……!!?????!!?」

またまた絶句。


だってだって。
わたしの真下になにが見えたと思う?

大量のツタの中心には大きな大きなモンスターの本体があったんだけど。
その本体にまるで口のような穴がぽっかり空いているんだよぉ!?
それも、なんだかその穴の奥には粘着質のあるネバネバとした液体が見える。
もしかして、あれって食虫植物!?
いや、いや、いや!
このツタがわたしたちを食べようとしてるとしたら…
食人植物!?
ちょっと、ちょっと、それって、わたしたち食べられるってことぉぉぉぉぉぉ!?
頭に浮かんだのは、あの口にほおりこまれ溶かされていくわたしの姿…
い、いや!そんな死に方いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!

パチッと頬になにか当たった。
「いったぁーい!」
「おい、パステル!!ぼーっとしてる場合じゃないだろ!!」
声のするほう見ると、トラップだ!
彼の手にはパチンコが握られている。
どうやら、さっき何かをわたしの頬に当てたのはトラップらしい。
「ちょっとぉ、何するのよ!」
「うっせぇ、こっちも大変なんだよ!おめぇ冒険者なんだろ!?自分のことは自分でなんとかしろ!」
トラップは彼を捕らえようとするツタからひょいひょいと逃げながら、ツタを器用に登ってカガリの方へ向かった。
「パステルおねーしゃん、大丈夫デシか?」
「……シロちゃん!!来てくれたのね!」
「すぐお助けするデシ!」
シロちゃんががぶっとわたしの体に巻きついたツタに噛み付くんだけど、それだけじゃダメみたい。
ツタは痛そうな様子もみせず、ぎゅっとわたしを縛り付けたままだ。

……なんとか………しなきゃ…!!

わたしはふぅーっと深呼吸をして自由に動かせる腕を上下させた。
うん、大丈夫、大丈夫。まだ、腕は自由だ。
わたしはそう自分に言い聞かせて、ショートソードを抜く。
ああぁっ、心臓がバクバクしてきたぞ。

「し、シロちゃん、ちょっとお願いしたいことがあるんだけど。」
「なんデシか?」
「ルーミィにフライをお願いって伝えて欲しいの。」
シロちゃんはわたしがやろうとすることをすぐに理解して、こくんと頷いた。
「がってん承知デシ!」
ツタを避けながら下へ降りていくシロちゃん。
下ではクレイたちが心配そうにこちらを見ながら、しかし襲いかかってくるツタに対応するのでいっぱいいっぱいみたい。

下にたどり着いたシロちゃんがルーミィにわたしのお願いを伝えたようで、ルーミィがこくんとわたしを見て頷いた。
わたしはもう一度大きく深呼吸をする。
大丈夫、大丈夫よ、パステル。
わたしは、冒険者、戦うのよ!

「でぇぇぇぇぇぇぇぇい!」
掛け声とともに、わたしを縛り付けていたツタを切りつける!
うぅ、だめだ!!まだ全部切れてない!
半分ほど切れたツタがぐなりと曲がり、天地が逆になりそうでちょっと怖いけど…もう一度!
「でぇぇぇぇぇい!」
さっき切りつけたところを狙って切りつけるとバツン!とツタが切れた!

「やったぁぁ!!」
自由になったけど、すぐに地面に落ちる!って瞬間ふわりと止まった。
よかった…!作戦通りだ!
そのまま、ゆっくりと地面にたどり着くと、ルーミィがばふっとわたしの胸に飛び込んだ。
「ぱぁーるぅ、ルーミィ、ちゃんとふあい、できたお!!」
「うん、ルーミィ、偉い!ありがとう!!!!」
がしっとルーミィを抱きしめる。
「よかった、パステル。」
ノルは伸びて襲ってくるツタをクレイから借りたのだろう。ショートソードで切り裂きながら、にっこりと笑った。
「そ、そうだ、カガリは?」
「大丈夫だよ。」
ノルが指差した先には青い顔をしているカガリの姿があった。
「よかったぁ!あ、キットン、このモンスターなんなのよ!?」
「ちょっと待ってくださいよぉぉぉ、あ、ありました!ツベラレルというモンスターです!」
「で、弱点は!?」
「炎ですね。」
「ファイヤーするかぁ?」
「熱いのデシするデシか?」
「いえ、暴れているのに炎をつけたらどうなります?あちこち飛び火しますよ。」
「じゃあ、他には!?ツタを切っても全くダメージないみたいだぞ!」
クレイが汗をかきながらツタを切っているけれど、本当、全くダメージがないみたい。
「ええ、ツタは攻撃のダメージを受けません。あの本体に攻撃しなければ意味無いそうです。」
「え!じゃあ、遠距離攻撃?クロスボウの出番ね!」
わたしが意気揚々とクロスボウを組み立てようとすると、
「ぶぁぁか、あのツタを抜けておめーの矢が当たると思うか?オレ、当たんねーほうに100G。」
「ぶぅーー!なにそれ!じゃぁ、あぁーたのパチンコで攻撃しなさいよ!」
「オレでも無理だったちゅーの!威力も足らねぇし。あのツタの量見ろよ、なんか増えてるし。」
「えぇぇぇぇ!?」
わたしは目をこすってツベラレルを見た。
………確かに、なんか、増えてる!?
「あぁぁぁぁぁぁ!」
キットンが馬鹿でかい声で叫んだ。
「な、なに!?」
「このツタ切りつけると増えるようです!ぎゃはははは!参りましたねぇ!」
場違いな笑いにポカンとげんこつをしたのは言うまでもない。
「でも、じゃあどうするのよぉ?」
「ぱぁーるぅ、つた、ぐっちゃぐっちゃだおー。もつれちゃうおー。」
ルーミィがのほほーんとツタを指して教えてくれる。
「うんうん、本当ぐっちゃぐっちゃね。今はそれどこじゃないんだけどね……」
「あぁぁぁぁ!!」
「んもぉぉ!今度は何!?キットン!?」
「毛糸を使いましょう!」

………。


「はぁぁぁぁ?」
「あれだけのツタが絡まったら、どうなります?動けなくなるでしょ?」
「そりゃそうだけど…それでなんで毛糸??」
「意図的に絡ませるんですよ、絡んだツタを毛糸を結んでやるんです。」
な、なるほど。
毛糸を使って、ツタをめちゃくちゃに絡める作戦ってわけね。

「最初にツタのどれでもいいです。毛糸玉の毛糸を結んであとはその毛糸を伸ばしながらツタを縛りつけましょう!」
「それ、最初の作業って危なくない?結構素早くやらないとダメだよね?」
「そうそう、そんなの誰がやるんだ…ってあんだよ…おめぇら……まさか、オレか!?」
みんな視線が集まったのはトラップ。
この中で一番適役っていったらトラップに決まってるじゃない。

「おや、無理ですか?逃げ足の速いあなたならできると思うんですけど?」
「だぁぁっぁぁ、ったく、わぁったよ!」
トラップは仕方なさそうに大八車に乗せられた毛糸の入っている箱を開けて、
「おい、クレイ!受け取れ!」
ぽいっと、一個トラップが毛糸玉をクレイに投げ渡す。
「え?」と言う顔でトラップのほうを向き投げられた毛糸玉を慌てて受け取る。
「俺も最初に結べばいいのか?」
「いんや。おめーにはもっと重要な役割があるんだよ。」
ニヤリと笑うトラップにクレイは怪訝そうな顔をした。
「なんだよ、重要な役割って。」
「毛糸を上から絡ませる役だ。」
「はぁ?」
「ま、行って来い!」
ぽんっとトラップが背中を押すと同時に!
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「ちょ、ちょっとトラップ、なにしてるのよ!クレイ捕まっちゃったじゃない!」
そうなのだ。
ちょうどクレイが押された先に襲いかかっていたツタが、クレイを捕まえてしまったのだ。

「ケケケ!あれでいいの!おーい、クレイちゃーん、大丈夫かぁ?」
「トラップ、お前…なにするんだよ…!」
「あ、ちゃんと毛糸持ってるな!よっし、その上から毛糸を絡ませろ!」
「はあああああ???どうやってだよ!」
「そりゃ、てきとーに毛糸振りまいてりゃ絡まるだろ!じゃ、よろしくー!」
「………あのなぁぁ!!」
クレイは怒鳴りながらも、しぶしぶと毛糸を振り回した。
おぉ!?なんだか、あれだけでも結構ツタ、絡まりそうだぞ?

「よっし、あとは、おめぇら一人ひとり分の毛糸を結んでくるぜ!」
トラップはそう言って毛糸玉を箱から取り出し、ツベラレルのほうへ消えたかと思うと、すぐにこちらに戻ってきた。
「ほれ、これおめーの分。」
「えぇ!?もう結んできたのぉ?」
「あったりめぇーだ。ほれ、ノル、キットンも!これはルーミィの分だ。シロ、ルーミィの先導、頼んだぞ。」
「がってん承知デシ!」
「ね、ねぇ、ルーミィもまさかやるの?ダメだよ、危ないよ、ルーミィ。」
カガリが心配そうにルーミィを見ると、
「ばあーか、ルーミィなえてうかあ、いいの!」
にぃっとルーミィが笑っていった言葉、どこかで聞いたぞ。
「おっし、てめぇーら、適当に走りまくれ!ツタに捕まるんじゃねぇぞぉぉ!!」
トラップの言葉をきっかけにみんなバラバラに走り出した。
「………パステル、僕もルーミィと一緒に戦うよ!」
カガリがルーミィの走ったほうへ向った。
むむぅ、ルーミィとシロちゃんとカガリのトリオ?
だ、大丈夫…かなぁ…??
「ほれ、おめーも、ぼけれーっと立ってねぇで、走った走った!」
トラップはそう言い、今度はツベラレルの本体に近いほうへ消えていった。

むむぅ、仕方ない、やっぱり心配だからルーミィたちを追いかけよう!
わたしはトラップから渡された毛糸玉をひっぱり伸ばしながらルーミィを追いかける。


「ぎゃぎゃぎゃ!クレイ!私に毛糸を降らせないでください!」
「うぉっととと!おれのところにも降らせないでくれ。」
「す、すまん!キットン、ノル!」
「あ、あれれ?ちょ、ちょとぉぉぉ!ここどこぉぉぉ!?ルーミィィ!?」
「パステル、おめー、ツタんなかで迷子になるなよなぁぁ!!」
「ぱぁーるぅ、ルーミィここらおーー!!」
「わんデシ、わんデシー!」
「よそ見してたら危ないよ、ルーミィ!ツタが来た!」


きゃあきゃあ言いながら、時には自分自身も毛糸に絡まりそうになりながら。
それぞれ受け取った毛糸玉から毛糸を出してツベラレルのツタを絡めていく。
毛糸玉が無くなった頃を見計らってトラップが「第二段だ!」と新たに毛糸玉を持ってくる。
どんどんどんどん、絡まっていくツベラレルのツタ。
うへぇぇ、これ上から見たら、どんな風に見えるんだろう??
「…クレイーー!どう?ツベラレルの様子はーー!?」
「うん、どんどんカラフルな毛糸玉になっているようだ!!」


ツベラレルは思い通りに動かなくなる自分のツタに苛立ち、キィィィィと暴れだす。
が、それが余計に自分自身のツタを絡めてしまう結果になってるみたい。
苛立ちが最高潮になってしまったツベラレルはクレイをぶんっとほおり投げたではないか!
「うわぁぁぁ!」
落ちる!!
と思ったんだけど。
下で絡まりまくったツタが網が上手い具合にクレイを受け取っていた。
よ、よかったぁぁぁ!!!!

「よっし、最後のとどめだ!!クレイ!!!」
トラップの声でちょっと放心状態だったクレイがはたと我にかえった。
「わ、わかった。」
クレイは剣を鞘から抜き、でぃやぁあ!!とツベラレルの本体を切り裂いた!
「ギェェェェェ!!!」
ツベラレルの断末魔が牧場に響き、そして、どぉーーんと砂煙を上げて倒れたのである。



       !!!!!!!!!!!!!!

   
「や、やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
みんなでいっせいにバンザイをして、手をとりあい、踊りあう。

「パステルたちって本当に冒険者だったんだ!」
「か、カガリ、ちょっと、本当にって…どういうこと…!?」
「ごめん。だって、パステルたちすごく頼りなさそうだったからさ。ルーミィもすごいね。魔法、上手じゃないか!」
「そうだお!ルーミィ、すごいんら!」
えっへんとルーミィがえばったポーズをする。
「それに、そのシロ!!しゃべったりできるんだ!」
カガリの言葉に「あっ。」とわたしたちは顔を見合わせた。
ど、どうしよう……。

「あおね、かがい、しおちゃんのことあ、ひみつなんらお。」
「秘密?」
「そうら、きぎょーひみつなんらお。ないしょなんらお。」
き、企業秘密って、どこで覚えたのルーミィ…
「企業秘密…か。」
カガリはルーミィの言葉を繰り返した後、転がっていた毛糸を拾って笑った。
「……うん、わかった!シロのこと内緒にする。だから、ルーミィもあれ、内緒だぜ!」
にこっと笑い、カガリは手に持った毛糸をルーミィに手渡した。
ルーミィはにぃっと笑ってわたしを見上げた。
「あおね、このけいとがじょうぶなお、きぎょーひみつなんら!!!ルーミィ、ぱぁーるにも言わないお!」
「……!そうかぁ、あんな大きなモンスターが暴れても切れない秘密知りたかったなぁー。」
ぞういうとカガリは満面の笑みでにぃっと笑って言った。
「絶対に秘密だよ!」



   fin


(1)へ




■投稿者:MOMO『かくれんぼ。 』
■投稿日:1月25日
■作者コメント:
ショートソードで戦うパステルが書きたくて書きました。
今自分が持っている文章力で一生懸命書きました。
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
ケイトーンと切れない毛糸(1)【SS】
 
 
【2011/01/26 11:31】
 
 
「牧場で毛刈りの手伝い~~!?それのどこがクエスト!?バイトじゃない!!」
わたしたちが文句を言うと、
「クエスト?ふーん。これなんてどうだ?この店の一番安値のクエストだ。買えるのか?」
オーシが出してくれたクエストに超特価!と赤字で書かれた文字の後に数字が並んでいる。
げげ…!!1000Gだとぉぉぉぉ!?
それが一番安いって……

「そんな高いの、かえないお。ぴーぴーなんらお。」
「ピーピーなんデシ。買えないデシ。」
ルーミィ…シロちゃんまでもわたしたちパーティの財政をよく分かってる。
そう、いつものごとくピーピーなんです、はい。

肩を落としたわたしたちを見てオーシは大きくはぁぁぁぁぁぁ、とため息をついた。
「あのなぁ、おめぇら。クエスト買う金を稼ぐのが先だろ!?バイトを紹介してやるだけでもありがたいと思え!」
うぐぐぐぐ。
確かに、ね。オーシの言うことは最もだ。
がっくりと肩を落としたまま、みんなで「バイト紹介してください…」と情けなくお願いする。
オーシはにやりと笑って、ポケットからヒラヒラとと一枚の紙を出した。
「そこの牧場のオーナーとはちょっとした知り合いでね。これが紹介状だ!」
「そうですか、ありがとうございます!」
クレイが紹介状を受け取ろうとすると、オーシはヒョイッと紹介状を隠しちっちっちっと指を振った。
「まさかタダでバイト紹介すると思ってるのかぁ?」
「えぇ!?お金いるんですかぁ?」
「いんや、長い付き合いだし、金はいい。そのかわり、毛糸を10ダース貰ってくること、それが条件だ!」
「毛糸!?10ダースも!?なんで!?」
「そこの牧場では毛糸も作っているんだがな。その毛糸で出来た製品は貴族も愛用するほど最高級なんだよ。」
「なるへそ。オレたちが貰ってきた毛糸を売って利益にしようってか?」
「ま、そういうことだ。」
うーむ、さすがオーシ。抜け目ない。
しかし、最高級ねぇ…
そんな毛糸で作られた毛糸のパンツの履き心地って最高だろうなぁ…
……なんて考えてたら。
「おい、パステル、聞いたか?最高級だってよ、おめーの毛糸…っていてぇぇ!あにすんだよ!」
トラップの足を思いっきり踏んで睨みつけてやった。
ったくぅ!!!




*****


「あ、見えてきた!あれよね!!」
シルバーリーブから歩いて一週間。
オーシが教えてくれた目印の大きな大きな赤い屋根の家が見えてきた。
家の周りには広い広い牧場が広がっている。
どこまで続いてるんだろう?

「ぱぁーるぅ、毛玉がコロコロしてうーー!」
ノルが牽く大八車に乗ったルーミィが指したほうを見ると、うん。確かに!
牧場でコロコロしている白い毛玉がいた。

「あれ、なんデシか?」
「毛刈りって言ってたし、羊……じゃないよな。あれ。」
「ちがう、絶対違う。」
「おれも、違うと思う。」
「あーーー!!」
キットンが馬鹿でかい声で叫ぶもんだから、耳がキーーンとした。
「あんだよ!!うっせぇな!」
ごちんとトラップがキットンの頭を叩く。
キットンはげへへへ、すみませんと、笑うと、モンスターポケットミニ図鑑を取り出した。
「あぁ、やっぱり。あれは羊ではないです。ケイトーンと言うモンスターです。」
「ケイトーン??」
わたしたちはキットンが開いたページを皆でどれどれと覗き込んだ。

------
『ケイトーン』
羊のようなモンスターでミケドリアと同じくモンスターより家畜として見るほうが多いだろう。
ケイトーンの毛は上質で、さわり心地の良い毛糸製品が作られている。
姿はもこもこした毛に覆われていて、足は短く、移動手段は歩くというより転がると言ったほうが的確だろう。
------

「へぇー。ミケドリア以外にも家畜として飼われているモンスターっていたのね。」
「そうですよ。ケイトーンはミケドリアほど有名ではないですけどね。」


牧場を眺めながら、しばらく歩き大きな大きな赤い屋根の家に着くと、一人の女性が出迎えてくれた。
クレイがオーシから貰った紹介状を渡すと、
「そうかい、ローレンスの紹介で来てくれたんだね!私はこの牧場のオーナーのアミールだ。」
アミールさんはにっこりと笑い、クレイに握手を求めた。
「あ、俺はクレイと言います。」
クレイは自己紹介した後、順にわたしたちの紹介をする。
アミールさんはうんうんと頷いて、わたしたちを一人一人見て、にっこりと笑った。
「大勢で助かるよ!私の牧場は数百頭のケイトーンがいるんだ。今毛刈りシーズンで猫の手も借りたいくらい大忙しだからね!」
うへぇ!数百頭!?そりゃ、とても大変そう!
「これから、君たちに担当してもらう牧場のエリアに案内するからね。しばらく歩くよ。」

わたしたちが案内された牧場は、森を抜け30分くらい歩いた場所だった。
牧場の隅には厩舎とそこから少し離れた場所に倉庫が建っている。
「へぇー、ここはさっきの牧場と離してあるんですね。」
「あぁ、ここは子供のケイトーンがいるんだ。ケイトーンの大人と一緒にいると危ないからね。」
「危ない?」
「ケイトーンは毛刈りが嫌いで暴れるんだ。ケイトーンは大きくて力があるから子供が巻き込まれないようにしてるんだ。」
げげげ、なにそれ!?
そんなこと図鑑に書いてなかったぞぉぉぉ!?

「この厩舎のケイトーンの毛刈りが全て終わったらバイト終了だよ。」
そう言ってアミールさんは厩舎の中へ案内してれた。
厩舎の中には毛玉がたくさん居た。
すぐ近くで見てもただの毛玉にしか見えないほど毛がもっこもっこ生えている。
刈るの大変そうだぞ、これ。
体も大きくて、キットンの身長よりちょっと大きいくらい。
これで子供と言うのだから、大人のケイトーンはどのくらいの大きさなのだろうか。

わたしたちが目を丸くしてケイトーンを見ていると、後ろから声がした。
「こんにちは。……かあさん、お客さん?」
声の主のほうへ振り向くと、10歳くらいの少年が藁を両手いっぱいに抱えて立っていた。

「カガリ!ちょうどよかった。バイトをしてくれる子達だ。この子達は冒険者だから頼りになるよ。」
「えぇぇぇ!?ぼ、ぼうけんしゃぁぁぁ??」
カガリと呼ばれた少年は信じられないという顔でわたしたちを見渡した。
アミールさんはそんな様子を気にもとめないで続ける。
「今とっても忙しいからね。この厩舎の毛刈り担当はカガリと君たちだけに任せるからね!」
「えぇぇっ!!!」
今度はわたしたちが信じられない!という顔。
それでもやっぱりアミールさんは気にもとめないでにこにこ笑っている。
「大丈夫!冒険者だから力はあるだろ?それにカガリは小さい頃から私の牧場の手伝いをしてくれてるからね!」
「は、はぁ。」

こんな小さい子とわたしたちだけで本当に大丈夫だろうか?
カガリもなんだか不安そうにこちらを見ている。
うーむ、うーむ。
なんだか、とても不安だぞ。


*****


次の日から、毛刈りの手伝いがはじまったんだけど……
これが、もう、本当大変大変!!

わたしたちに与えられた仕事内容はこうだ。
ケイトーンの毛を刈り、刈った毛を集めて荷車に乗せ、荷車が一杯になったら倉庫へ運ぶ。

わたしとルーミィとキットンは倉庫へ毛を運ぶ担当している。
え?運ぶだけなんて簡単じゃないかって?大変だなんて大げさだって?
それが、そうじゃないんだよ。
荷車に乗せる作業は優しく詰めなきゃならないんだ。
ぎゅうって詰めて乗せちゃうと毛が痛んで上質な毛糸ができないんだそうだ。
でもでも、優しく乗せるってことはちょっとした風でもふわりと飛んじゃうわけで。
慎重に運ばないとふわふわ~っとあちこちに毛が飛んでしまうんだ。
結構神経使うんだな、これが。

毛刈りの担当は、クレイとノルとトラップ。
クレイとノルがケイトーンの体を押さえて、トラップが毛を刈るんだ。
その押さえる作業がね、ケイトーンが暴れて転がるもんだから大変のなんのって!
見てるだけでも大変だってわかるもん。
ケイトーンの子供でもすっごい力強いみたいで、暴れだすと押さえきれないみたい。
だから、暴れだしたら素早く逃げるっきゃない。
ゴロゴロゴローっと勢いよく転がりだしたらしばらく止まらないんだよ。
んで。
ケイトーンが暴れだして一番被害にあったのは、クレイなんだよね。
毛刈り中に暴れだしたケイトーンが一番に向う先は、クレイで。
ケイトーンの移動の勢いでこけてしまい、踏み潰されちゃうんだ。
ノルとクレイじゃ力はノルのほうがあるから、自然とクレイのほうに向っちゃうんだよねぇ。
だからノルは申し訳なさそうに「すまない。」と謝ってる。
トラップ?
トラップはケイトーンが暴れだしたとたん、軽くひょいっと逃げる。
そんで、けらけらとクレイを笑って見てるんだよー!んもう!!


一番大変なのは、一匹暴れだすと他のケイトーンも興奮して暴れだしちゃう事。
「また、暴れだした!おい、赤ん坊は危ないから早く逃げろ!」
トラップたちの所にいたカガリが慌ててこちらに来てルーミィの背中を押す。
「あかんぼうじゃないもん!ルーミィだもん!!」
ぶぅぅ!!と頬を膨らませ怒るルーミィ。
「赤ん坊だろ?小さいし。邪魔邪魔。」
「ちいさいけど、じゃまじゃなーもん!かがいも、あぶあいもん!かがいもちいさいもん!」
「ばーか。僕は慣れてるからいいの!!!」
そう言ってカガリはルーミィの頭をくしゃくしゃっとする。
ルーミィはカガリをぽこぽこと叩いて何度目かの喧嘩がはじまってしまった。
最初は止めてたんだけど、今はもう、またかぁって見てるだけになっちゃた。
だってね。
カガリはきっとルーミィのことすごく心配してくれてるんだろう。
クレイたちと毛刈りをしていてるんだけど、ケイトーンが暴れだすとすぐにルーミィの所に来てくれるんだもん。
喧嘩してるっていってもルーミィが一方的にぽこぽこしているだけ。
まるで兄妹喧嘩みたいで、なれちゃえば微笑ましかった。


******

(2)へ



■投稿者:MOMO『かくれんぼ。
■投稿日:1月25日
■作者コメント:
((2)で掲載いたします)
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
赤い毛糸【SS・トラパス】
 
 
【2011/01/10 20:27】
 
 
 リビングのソファに座って船を漕いでいるパステルを見て、おれは小さくため息をついた。
 手には、落ちそうで落ちない絶妙なバランスで持たれたままの編み棒が。
その先には、赤い毛糸で編まれつつある小さな手袋があった。
 ルーミィが今まで使ってた手袋が小さくなったから、新しいサイズで作り直してるらしい。
 毎日見てるとそんなに変わんねぇ気がすっけど、大きくなってるもんなんだな。
子どもの成長を喜ぶ親の気持ちってのはこんななのか…とちょっとしみじみしたもんだ。
 もちろん、パステルもチビの成長をすっげえ喜んでやがった。


 あん?
じゃあ、なんでため息ついてたかって?

 手袋見てため息ついたなんて、おれは一言も言ってねぇはずだけどな?


 原因はあれだ。
幸せそうな顔で夢の中にいっちまってるパステルの顔。

 目を閉じて…どこか微笑んでいるようなその顔。
温かい室内でほんのり上気した頬。
ヨダレこそ出てねぇが、うっすらと開かれたピンク色の唇。


 おれの気も知らねぇで、んな姿で居眠りしてんだ。
ドキッとする以前に男として意識されてなさすぎて、ため息吐きたくなるのもわかるだろ?



 まぁ、それだけが理由ってわけじゃねぇけどな。



 もう1つは…あいつの側で転がってる赤い毛糸玉を見て、思わず考えちまった自分の思考に呆れたんだ。


 赤い糸の伝説って聞いたことねぇか?
最初から男女の間は赤い糸で結ばれていて、出会うべくして出会う…ってやつだ。
 夢見がちな女が信じるような、眉唾もんの話だ。
んなことが本当にあるなんて思ってねぇよ。

 けどよ。


―― あの赤い糸であいつの指とおれの指を結んだら…?


…なんてバカなこと想像しちまった。

 キットンなんかが知ったら一生笑いもんにされそうだけどな。
想い続ける相手からこうも意識されねぇ状況が続いてちゃ、藁にでもすがりたいと思っちまうのが人間の性だろ?



 はぁ……。



 もう1度ため息をついたおれは、そっとパステルに近づいて毛糸の反対の端を取って引き出す。
んで、50センチほどの長さのとこで、あいつの膝にあったハサミでパチンと切った。


 信じてなんかねぇ。
ねぇけど……これくらいは、いいだろ?


 片方の端を、眠るパステルの左手の薬指に。
そして、もう片方の端を自分の左手の薬指に…簡単にだが結び 赤い糸を介して、幸せそうな寝顔に心の中で語りかける。




 なぁ、パステル。
お前を想う男がここにいるってこと、いい加減気づきやがれ。




 その声があいつの中に届いていることを祈りつつ。
おれは自分の方の糸だけ解いて立ち上がった。




 起きたとき、パステルはどう思うか。


 ただのイタズラだと考えるのか。
それとも…その糸の繋がる先を想像するのか。


 ギャンブル好きの俺には似合いの賭けかもしれねぇ。



 もし。
もし、あいつが選ぶのが後者なら…。



 ……そこからが本当の勝負の始まり、だな。




 おれはもう1度だけパステルに繋がる赤い毛糸を掴んでグッと握る。
そしてそれをそっとあいつの膝に乗せ、自分の部屋に戻った。





     fin




■投稿者:リューラ・F・カートン『黒の書
■投稿日:1月10日
■作者コメント:
今度のお題にはなんとか参加できましたー!
赤い糸の先に誰がいるのか…それを想像させるために、トラップがパステルの指に毛糸を結んでる姿が思い浮かびまして。
それを形にしてみたところ…女々しいことしてるくせに、トラップがそれなりにかっこよくなっちゃいました~☆
ヘタレトラを書くのは難しいですね(笑)
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
Warm every day【SS・パーティ】
 
 
【2011/01/05 05:46】
 
 
Warm every day


シルバーリーブの我が家に大きな荷物が数箱届いた。

送り主はマリーナだ。
大きな箱いっぱいにたくさんの冬服が詰められている。

一緒に入っていた手紙には『いつも古着でごめんね』と書かれている。

いやいや、古着で十分!
それにマリーナのくれる古着はもう店には出せないからと言ってはいるものの、とても綺麗で状態がいいしモノもいいから非常に助かっている。

それにマリーナだもの。
それぞれの好みを把握していて、みんなにぴったりのものを選んでくれる。

さすがだなぁ~。
そう思いつつ、箱の中からそれぞれが服を手にするのを見ていた。


「ほれ」

いきなりぽいっと投げられた大きな包みを慌てて受け取った。

「ちょっとトラップ、投げないでよね!」

そう文句をいった時にはすでにトラップはリビングを出て行っていて。

「もう!」

文句をいいながら手元の包みに目を落とすと、そこにはマリーナの字で『パステルへ』と書かれていた。
軽いけどかなり大きい。
何だろう?

「ぱぁーるぅそれなんだぁ?」

ルーミィが興味津々といった顔で聞いてくる。
お菓子だったら食べたいなと顔にしっかりと書いてある。

「食べ物じゃなさそうだね」

苦笑しながらそういうと、明らかに落胆した顔で「そうなんらぁ~」と呟いた。
そんな食いしんぼうなルーミィが可愛くて頬が思わず緩む。

がさがさと包みを開けてみるとそこからは・・・

「毛糸だね」

横からクレイが覗き込んで言った。

「それにしても色とりどりですねぇ~」

キットンが手にしていた服を置いてこちらに来た。

「7色もある」

ノルがぽつりと言った。

そう、7色。
これはきっと・・・そういうことなんだろうなぁ。

毛糸は一玉ではなく10玉ずつあるもんだから、セーターとか編めちゃいそう。

「ねぇ、私、これで何かみんなに編んであげる!何がいい?」

そう聞くとみんなは「う~ん?」と考え始めた。

「セーターは去年編んでもらいましたしね」

「マフラーと手袋はその前だろ?」

クレイとキットンが首をかしげつつ考えてくれている。
そうだ、定番のものはもう編んであげちゃっている。
みんな、大切に使ってくれているからまだまだ綺麗な状態だし・・・

3人+何も考えていないルーミィとシロちゃんが首を傾げていたらノルがポツリと呟いた。

「マルチカバーなんてどうかな?」

「マルチカバー?」

クレイがきょとんとした顔でノルのほうを見た。

「ほら」

ノルはそういうと、今私達が座っているソファを指さした。

「このままでもいいけど、毛糸のカバー、あったかそう、だから」

ぽつりぽつりと話すノルにクレイが「いいね!」と破顔させて言った。

「結構大きなのが必要になりそうですけどねぇ~!」
とキットンが言う。

「多分大丈夫だよ!こんなにあるんだもの!」
「でも編むのは大変そうですよねぇ」
「確かに・・・」

クレイは手を顎に当てながら「自分にも編めるかなぁ」と真剣に悩み始めた。
・・・クレイなら編めそうだ。

「私がやったらすごいことになりそうですし」

・・・キットンがやったらキットンが毛糸にからまってそうだ。

「ノルなら得意そうだけど、ノルには他にやってもらってることがあるからなぁ」

ここはやっぱり俺も!と言いだそうなクレイに慌てて私は

「大丈夫だよ~!すぐには無理だけど、ちょっとずつやるから!」

と言った。

するとみんなは「ありがとう」と笑ってくれた。


よぉーし!がんばるぞ!!




◆ ◆ ◆


結局、一人では次のシーズンまでかかってしまいそうだったのでリタにも手伝ってもらってなんとか完成させた。

カバーは大きなソファのほうだけで、一人掛けのほうには膝掛けを編んだ。

編みあがったばかりのカバーをふわりとかけるとルーミィとシロちゃんがすかさずその上にのり頬をすりよせた。

「あったかーい!」
「あたたかいデシ!」

そういいながらソファの上でころころ転がる2人がとても可愛い。

「あぁ完成したんだな!」

タイミング良く外から帰ってきた皆がソファに掛けられたマルチカバーを見て寄ってきた。

「すごいんだお!こえがとりゃーの色でぇ~これがくれぇの色!こえはのりゅで、こえはルーミィだお!」

ひとつひとつの色を指さして誰の色だとか説明していくルーミィの頭をクレイとトラップが優しく撫でる。

「僕の色もあるデシ」

ノルはシロちゃんを抱き上げてそっとソファの背もたれの上に下ろしてあげた。

「こちらの膝掛けもいいですねぇ」

キットンはちゃっかり一人掛けのソファに座って膝掛けを足に掛けていた。

「こら!おめぇ一人でずりぃぞ!」

すかさずトラップがキットンの頭にげんこつを落とす。


ぎゃーぎゃーと二人の喧嘩が始まった。


そんな皆の姿を見ていると、とっても胸が暖かくなる。

毛糸一色一色、編みながら込めた皆への感謝の気持ちが伝わればいいな。




「「「パステル、ありがとう!!」」」


外は雪。

でも


今年はとても暖かな冬になりそうだ。









■投稿者:tomo西村 「*love!*
■投稿日時:2011.1.5
■投稿者コメント:

久しぶりの投稿です。
予想外に長くなってしまいました、すみません。

お題「毛糸」ということで・・・
"毛糸→セーター→もふもふ→暖かい→パーティのみんな"という、またまたtomo的連想、そして妄想でSSを書きました^^;
久々のFQでちょっとみんなのキャラが変になってないか少し心配ですが・・・(汗
パーティのみんなの暖かさが少しでも伝わればいいなぁと思っております☆
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
手編み【SS・トラパス】
 
 
【2010/12/08 09:59】
 
 
12月もいつの間にかもう残すところあと数週間。
今年も何の進展も無かった事に、むなしさを覚え、まだ、クリスマスという恋人達にとって、すばらしいイベントがあるじゃないかと、残りにかける気持ちもまだまだある。

今日は久しぶりにバイトが休みだったから、昼近くまで惰眠をむさぼっていた。
それに今日は朝からパステルはバイトで帰ってくるのは夕方だしな。
いい加減腹も減った事だし、そろそろ起きるかとベットから抜け出し、着ていたパジャマを脱ぎ捨てると、ふと目に、見慣れないものが飛び込んできた。

俺のベットの枕元に包みが一つ。中には見るからに手編みのセーター。
周りを見渡してみると、クレイのベットにも、何か置かれていた。
わりいと思いつつも、中を見てみると青いシンプルなマフラー。

そういえば、この前パステルのやつ何か編んでるっていってたような・・・。
って事はやっぱりこれはパステルからのプレゼント!!
そして、このクレイと俺の手間のかけ方の違いは愛情の差ってやつか?
クレイにはパーティの仲間、リーダーとしての感謝を表したシンプルなマフラーで、俺へのコレは!!
模様が編みこまれ、あわせてみると俺のサイズぴったりのセーターは、単なる仲間じゃなくて、特別って証じゃねえのか?
ちくしょう、なんだよ!!あいつも俺のことをww
ちぇ、どうせならちゃんと手渡しでわたせってんだ!!まあ、テレくせーって気持ちは判るけどよー。
クレイのマフラーをばれないよう元通りに直すと、自分の分のセーターも丁寧にたたみ、袋に直した。

さて、どうしたもんかなー、ここはやっぱり俺のほうからビシっと愛の告白ってやつをするべきか?
あいつも俺のことを想ってるってわかりゃあ、何も恐れるこたあねえ!!

そうと決まれば、さっさと飯を食って準備だな!!
腹減らした状態で告って腹の音がなっちゃあ、笑えねえ!!

さっき来ていたパジャマをもう一度着ると、そのまま台所に下りていった。
行儀が悪いだの、着替え位してから降りて来いというクレイの小言を聞き流し、クレイのお手製のオムライスを食べる。ち、やっぱりパステルの飯が一番だな。
まあ、近い将来、思う存分堪能できるんだ、まあいいか。
食事を終え、顔を洗い、いつもより丁寧に歯を磨く。
まあ、それは、な?
さすがに早いかも知れねえが、いい雰囲気になってあわよくばって事もあるかも知れねえし?
普段なら手ぐしで整える髪も櫛でとかし、まとめる。
部屋に戻り、持ってる少ない服の中から一番気に入ってる服を着る。
「良し!!決まった!!」

パステルが帰ってくるまで後3時間。
この家じゃあ、誰かしらの目があるし、やっぱりこういうことは二人っきりの方がいいよな。
ここは、あいつを迎えに行って、そのまま人気の少ない公園かどっかで・・・。
そうだ!!あいつからこんないいもん貰ってるのに、お返しかなんか用意してやったほうがいいか?
うーん、何がいい?女が喜んで、こうびっと決まるもの・・・。薔薇の花束!!
真っ赤な薔薇の花束なんか用意してやって渡しながら「好きだ!!」
これっきゃねえんじゃねえか?

俺はなけなしの小遣いの入った財布をポケットにねじりこむと、クレイにちっと出かけてくると伝え、
花屋に向かった。
・・・しかし、すっかり忘れていた。そういやあこいつらがいたんだ。
親衛隊を名乗る女達。俺が歩くとぞろぞろと金魚のフンのごとく付きまとってくる。
ちっと前まで、パステルがやきもちでも妬いてくれねえかと相手してたのがここにきて、仇になるとは・・・。
「ねえ、トラップ様wwどこにいかれるんですか?」
「トラップ様ーwwご一緒にお茶でもいかがですか?」
好き好きにきゃっきゃいいながらまとわりついてくる女達、あー、うぜえ!!今はおめえらの相手をしてる場合じゃねえんだよ!!ようやく、ようやく!!長かった片思いが終わるんだ!!
適当に返事しながら、俺は持てる盗賊スキルをフルに使って、何とか振り切ると、もう一度花屋に向かってあるきだす。

・・・く!!高え!!なんだってたかが花がこんなにすんだよ!!俺の今の財布の中身じゃせいぜい2本しか買えねえぞ?
仕方なく1本だけをきれいに包んでもらった。
「情けねえー。どうせならバーンとあいつの年の数だけの薔薇を渡して。あいつをびっくりさせたかったのによー。」
まあ、金がねえから仕方がねえ、ならばここはやっぱロケーションでもっていくべきか。
もう、パステルのバイトが終わるまであんまり時間がねえ。
その時、丁度家とパステルのバイト先の道の片隅にある小さな公園をみつけた。

ここなら、人通りから少し外れてるし、街灯の側にベンチもあるしいいんじゃねえか?

     「パステル、ちっとよりみちしねえか?」
     「え?・・・うん。」
     「これ、おめえに。・・・おめえだろ?セーター。ありがとな。大事にする。おめえと同じくらいに」
     「え?私と同じくらい?・・・。」
     「ああ。おめえと一緒に大事にする。それ以上におめえのこともな。・・・好きだ。ずっと、言いたかったんだ」
     「・・・トラップ。うれしい!!」
     「パステル・・・。」

うおー!!これこれ!!いい感じじゃねえか!!
よし、まずはこの花を隠して、パステルを迎えに行くか!!

丁度、俺がパステルのバイト先の前にたどり着いたとき、中からパステルがでてきた。
「お疲れ様ですー。今日はありがとうございました。」
「ありがとうね。また頼むよ!!」
「はーい。それじゃあ、さようなら!!」
「パステル」
「え?トラップ?どうして?どこかいってたの?」
「いや、別に・・・。ちっとな。帰るんだろ?寄り道してかねえか?」
「へ?なんで?いいけど・・・。ルーミィたちが待ってるしあんまり遅くなれないよ?」
「ああ。わかってらー」

パステルを連れて例のベンチに向かう。
「すわらねえか?」
「ああ、うん」
ベンチの裏に隠してあった薔薇をそっと手に取り、いざ!!と勢い込んだその時。

「あー!!パールー!!とりゃーもいう!!」
「わんデシ!!」
駆け寄ってきたのは、いつものお邪魔虫のルーミィと、シロ、そしてキットン。
「なんでこんなとこにいうんだ?いっしょにかえろー!!」
「うん。もちろん!!」
んな!!おい!!ちょっとまて!!
「ぐふふふ、お邪魔でしたか?すみませんねえ。」
悪いって思ってるなら気を利かせろよ!!
俺の、今にも爆発しそうな怒りをこめた視線をなんなく無視してキットンが言った言葉は、俺の希望を粉々に砕け散らした。
「そうそう。ベットにおいてあった袋はみましたか?ノルからのプレゼントですよ。なにやら今編み物にはまってるらしくて。私にもいただきましたよ。ほらこの手袋を。パステルは確か、ルーミィとおそろいの帽子だそうです」
「そうなんだお!!ほらこえー!!パールとおそおいなんらって!!うれしいおー!!」
「ええー!!すっごく可愛い!!ノルにお礼しなくちゃ!!ルーミィ、私もおそろいのマフラー編んでたの。もうすぐ出来るからまっててねww」
「わーい!!パール、ありがとさんだお!!」
「じゃあ、みんなで帰ろうか!!」
「うんだお!!」
「わんデシ!!」

・・・おい、ちょっと待て!!コレだけ盛り上げておいてこんな落ちってありか?ありなのか?

「くそーーー!!ばっきゃろーーー!!」
俺は、手にした薔薇の花を投げつけると、暮れていく夕日に向かって走りだした。

「ええ?ちょと?トラップ?」
「ああーーー、そういうことですか。まあ、そっとしておいてあげましょう。彼にも色々あるんですよ。そう、色々とね。」
「そうなの?まあ、いっか。どうせおなかがすいたら帰ってくるよね。」
「・・・・・・本当に、かわいそうな人ですよ。同情します。」
「へ?何か行った?」
「いいえ。さあかえりましょうか。クレイたちが待ってます」
「かえるんだおー!!」

キットンはそっと、トラップが投げつけた薔薇の花を拾うと、仲良く歩く二人と一匹の後を歩き出した。






■投稿者:まんまるり『じゃんくbox
■投稿日:12月7日
■作者コメント:
第三弾。
おばかでかわいそうなトラップくんですww
片思い中の少年はちょっとしたことでも期待してしまいますよねww
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
毛糸【SS】
 
 
【2010/12/08 09:49】
 
 
「おい!!パステル!!毛糸だ!!毛糸よこせ!!」
「ぱーる!!ルーミィ毛糸ほしいんらお!!毛糸ちょーらい!!」
部屋で、原稿を書いていると、バタバタと、ノックも無しに部屋に飛び込んできたのは、可愛い可愛い妹のようなルーミィと、トラブルメーカーで、口の悪い、まあでも頼りになるパーティの仲間のトラップ。
二人して早く毛糸を渡せと押し問答しながら私に詰め寄ってきた。

「ちょ、ちょっとまってって!!なんなの?毛糸?なんでそんなのがいるの?」
「何ででもいいだろ!!いいから毛糸!!持ってるだろ?」
「うん。この間ルーミィの手袋編んだ残りがあるけど、どうするの?」
「あのにぇ、ルーミィ、のりゅにあやとりおしえてもらってうんだお。でもトリャーが、そんなのだれでもできうって!!そいできっとんがじゃあやってみおって!!でもとりゃーへたくそなんらお!!」
「あんなのこつさえつかみゃあ、簡単なんだよ!!でも、ノルの毛糸がぶちきれちまったから、だから!!毛糸!!!」
「ふーん?わかった。あやとりの分でいいのね?」
「おう!!」
「うんだお!!のりゅのぶんもちょうらい!!」
「はいはい。」
私は、二人にあやとりに使う分を3本切って渡してあげた。

しばらくして、キリのいいところまで原稿ができあがったので、何か飲もうと一階に降りていくと、
リビングで、ノルと、キットン。ルーミィとクレイが二人あやとりを、トラップは一人で毛糸と格闘していた。
「なあに?まだやってたの?」
「あー、ぱーる!!原稿おわったのか?」
「うん、ちょうどキリがいいところまで、書けたから。それで?トラップは何を作ろうとしてるの?」
「ああ?みりゃわかるだろーが!!ほうきだよ、ほ・う・き!!」
「・・・それが?」
トラップの手の中の毛糸はおせいじにもきれいなほうきの形にはなってない。
「んだよ!!結構難しいんだぜ?そういうおめえはできるのかよ!!」
「ですから、おとなしくノルに教えてもらえばいいんですよ!!意地を張るから・・・。」
「うるせー!!こんなもの、俺様のてにかかれば!!」
「はいはい。貸して!!ここの毛糸とここの毛糸を取って、こうして・・・。」
私は、トラップから渡された毛糸を手に取ると、ほうきを作って見せた。
「な!!何でそんなに簡単にできんだよ!!」
「あのねー、女の子は誰だってあやとりくらいできるの!!子供の頃の冬の遊びの定番だよ!!」
「・・・かせ!!」
トラップは私の手から毛糸を奪い取ると、また、ほうきに挑戦しはじめた。
「そうそう、そこの毛糸をとって。ああー、違う違う!!そこじゃなくて、その隣!!」
「だーー!!うっせー!!ここじゃねえのか?こっちを・・・。うし!!どうだ!!」
「おおー!!できたできた!!」
「ようやくですか?」
「うっせー!!おい!!パステル!!他になにができんだ?」
「えっと、亀とか、すべりだい、はさみ、ダイアモンド、あと手品かな?」
「手品?なんだそりゃ?それやれ!!」
「それじゃあ、こうやって、かけていって、親指をぬいたら、こっちの毛糸ひっぱってみて?」
「おお!!とれちまった!!よし!!これをかけていくんだな!!」
「ぱーる!しゅごいんだお!!ルーミィもおしえてほしいんら!!」
「いいわよ。毛糸をこうやっててにひっかけて・・・。」
「だー!!ひっかっかっちまう!!おい!!もう一回やってみせてくれ!!」
「ルーミィがさきなんらお!!」

わいわいと、気がついたらもう日もすっかり落ちていた。
こんなほのぼのとした光景。
寒い冬なのに、なんだかあったかいねww






■投稿者:まんまるり『じゃんくbox
■投稿日:12月7日
■作者コメント:
調子に乗って2本目のお題ssですww

今回はパーティのほのぼのな一こまなイメージですww
[Read More...]
 
 
 
▲TOP
 
 
 
 
行き先【SS・トラパス】
 
 
【2010/12/08 09:45】
 
 
・・・気になる。
くそ!!なんだって、俺がこんな気持ちになんなきゃなんねーんだよ!!
情けねえ。俺ともあろうもんがパステル一人にこれだけ振り回されるなんて!!



それは、一週間前の事だった。
いつものメッセンジャーの仕事途中、ある店の前でパステルをみつけた。
パステル・・・、パーティの仲間でもあり、長年俺らしくも無い片思いなんてしている相手。

パステルは俺のことなんざまったく気がついてなくて、なにやら真剣に選んでいた。
・・・何を買おうとしてんだ?
なんとなく、見つからないよう物陰から様子をみていると、どうやらパステルは毛糸を選んでいるようだった。
それだけだったらそんなに気に留める必要もない。
あいつは料理や裁縫、編み物なんかも得意だしな。
自分のもの、もしくはパーティのみんなへとかのつもりなんだろうなって、思うだろう。
ただ、それにしてはその目が真剣で、次から次へと肌触りなんかを確かめながら、かれこれ30分近く悩んだ末、ようやく気に入ったものが見つかったらしく、満面の笑みで店の奥に消えていった。


店から出てきたパステルは大切そうに買った毛糸が入った袋を抱きしめるとそのまま家へとかえっていった。
「・・・・・・誰にやるつもりなんだよ。」
パステルが選んだ毛糸は落ち着いた深い緑色。
あいつが自分用にと選ぶような色じゃあねえ。って事は他の誰かへのプレゼントだろ?

それからおれはそのことばかりに気を取られいつもよりずっと仕事に身が入らなかった。

アレから一週間。俺は気になりながらもパステルに聞けずにいた。
今日はバイトは休み。俺はいつものようにパステルの部屋で昼寝をしようと部屋に行くと、そこには誰もいなかった。そういえば、さっき晩飯の買い物に行って来るっていってたか?
どうせ、すぐに帰ってくるだろうとパステルのベットにごろんと横たわる。
「はあーー、なさけねえー。たかだか一人の女の行動にこの俺様がこんなにかき乱されるなんて、俺もやきが回ったか!!」

ふと、なんとなくベットの下をのぞいてみると、俺の悩みの元凶である袋があった。
取り出してみるとほとんど完成しているそれは、あきらかに男物のセーターだった。
キットンにはでかすぎる。ノルには小さすぎる。クレイには緑より青だろ?・・・俺に?
けど、俺の趣味ではねえ。あいつもその辺はわかってるはずだ。
じゃあ、誰だ?
・・・まさか、考えたくもねえがあいつにも俺たち以上の、家族とは違う思いを捧げる相手ができたってことなのか?

そんな考えが浮かんできて、俺は・・・・。

セーターを元に戻すと、俺は部屋を飛び出していた。



その夜、眠れなくて水でも飲もうとキッチンに降りていくと、明かりがついていた。
だれかいるのか?なんとなく足音を消してキッチンを覗くと、パステルがこの一週間俺を悩ませているセーターを完成させたところだった。
「ふー!!やったー!!ようやく完成!!我ながらなかなかいい出来じゃない!!後は、手紙と一緒にラッピングしなくちゃ!!」
・・・・・・手紙と一緒に・・・か。
やっぱり誰か他のやつの為に編んでたんだな。
わざわざ、こんな寒い夜遅くまで頑張って・・・。

「ふー、何か、温かいものでも飲んでから寝ようっと!!アレ?トラップ?どうしたの?寝てなかったの?」
呆然と立ち尽くしていた俺に気がついた、パステルが不思議そうに近寄ってきた。
「ん、あ、ああ。なんか眠れなくてな。なんか飲もうかと。」
「ふーん、珍しいね。あ、じゃあついでだから入れてあげる。ホットミルクでいい?」
「・・・ああ。たのんまー。」
パステルが準備している間に、俺はさっきまでパステルが座っていたソファーに座る。
目の前には例のセーター。
「・・・おめえ、これ・・・。」

聞きたい。誰にやるのか。でもききたくねえ。俺以外の名前をおめえのその口から・・・。

出来上がったホットミルクをもって、パステルがくると、
「ああ、これ?うふふ、なかなか上手にできたでしょ?」
温かい湯気のたつマグカップを俺に渡しながら満面の笑みでそのセーターを抱きしめた。
「ふーん。おめえが着るのか?にしてはでかくねえか?」
「え?違うよ。私にこの色は似合わないもん。私のはこの後ルーミィのセーターを編んだ後に作るつもり。」
・・・そんな顔して笑うな!!
「へー、んじゃあ誰だよ?おめえのへたくそなセーターを着せられる可哀想なやつは。」
「何よ!!失礼しちゃうわね!!そんなこと言うなら、トラップには編んであげないんだから!!これは、ガイナのジョシュアに送るのよ!!クリスマスプレゼントに!!」

ジョシュア・・・、たしかパステルの家を守ってる親みたいなやつだったな。
そのことを知って、ほっとしてる自分がかなり情けねえ。

パステルはぷりぷり怒りながら丁寧にセーターをたたむと、袋に直した。

・・・・・・俺はこれから、何度もこんな思いをしなくちゃいけねえのか?
これからも、もしかしたら誰かにおめえを盗られるんじゃねえかと脅えなくちゃいけねえのか?

飲み終わったマグカップを流しにもっていくパステルを俺は思わず抱きしめていた。
「ええ?ちゃ、ちょっとトラッ!!」
「俺は!!・・・俺は、先週おめえがこの毛糸を選んでるところをみた。おめえが真剣に選んでるのを見て誰かにやるんじゃねえかって思った。んで、今日、おめえの部屋でこれを見つけた。見るからに男もんで、まさか、おめえが誰か他の男に惚れたんじゃねえかって、すんげー怖くなった・・・。」
「・・・トラップ?」
「・・・おめえがそれをジョシュアにって言うのを聞いてすんげーほっとした。でも、これから先ずっと何度もこんな思いをするのは、もう嫌なんだよ。今迄だって何度もおめえが誰かに盗られるんじゃねえかってびびってた。
でも、今の関係を壊したくなかった。おめえにその気が無いのもわかってた。想いを告げる勇気も無くて、でも、何も無い振りしてればおめえの側にいられるって、それだけで満足しようっておもってた。
でも、もうそれじゃあ無理なんだよ。おめえを誰かに盗られるんじゃねえかってびくびくするのはもう嫌なんだ!!・・・・・・パステル。好きだ。単なる仲間なんかじゃねえ!!一人の女として、おめえが好きなんだ。」
「・・・・・・トラップ。私・・・。」
「俺じゃだめか?単なる仲間としてだけじゃなく、一人の男として考えちゃくれねえか?」



そして、今。俺の隣にはパステルがいる。おそろいのパステルが編んだセーターを着て。





■投稿者:まんまるり『じゃんくbox
■投稿日:12月7日
■作者コメント:
トラパスで、へたれ感が出ればなあと思って創りましたwww
最後にはハッピーエンドでww
[Read More...]
 
 
 
▲TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。